特別でない京都の生活
市井の人と普通の商いの尊さ!
「市井(しせい)の人」とは、 街の中で生活している普通の人という意味です。
普通の商いは、その市井の人々に寄り添うように支えながら一緒にいる商店(商い)です。
一方、現代では何でも特別を尊ぶ時代となっていませんか?
それは、星のある店、プレミアムな材料のお店、季節限定品、ブランド品、などなど!
SNSや色々な媒体では、少しでも特別な話題を提供しようと躍起ですね。
京都も京野菜、京町家、多くの観光名所など、他と選別することが良いとされます。
しかし、市井の人の周りには何百年と変わらず共存共栄してきた商いがあります。
門前の和菓子店、北山杉の産地、老舗の酒、味噌、醤油の蔵元、商店街の大衆食堂。
私は日々の生活の中にこそ幸せがあり、それを支えているのが普通の商いだと思います。
決して特別な物を否定している訳ではありません。日本人は古来より毎年のお祭りや、一生に一度のお伊勢参りなど特別な活動にも価値を見出しています。
これらの事は、尊敬する京都の作家「柏井壽先生」が新聞へ掲載されており、先生が執筆されTV化もされた「鴨川食堂」なども、市井の人のお話です。
先生は特別ばかりが注目され普通の商店や食堂が存続しずらい事を苦慮されています。
私も日々の生活の中で特別で無い市井の自分の感性で、
このブログを紹介できれば幸いです。
御所の西にある、醤油の蔵元「澤井醤油店」